美容師らしく最新パブリックシャンプーを検証してみた

前々から注目してた「LECO」内田聡一郎氏監修のシャンプートリートメントが発売しました。

補修ケアに特化した機能性オーガニックブランド『miximPOTION（ミクシムポーション）』。

シャンプー、トリートメント、アウトバス即買いです。

率直な感想はコレ！

⇩

香りが最高。

泡立ちが良い

仕上がりちょっとしっとりで良い

成分の検証抜きでいうと、なかなか良い仕上がりです！

僕は美容師なので成分表示から化学的にも「本当に良いものなのか？」検証していきたいと思います。

まずシャンプー。

主な主成分は、①ラウロイルメチルアラニンNa、②コカミドメチルMEA、

③ラウラミドプロピルベタイン、④コカミドプロピルベタイン、　⑤ホホバ種子油　など

まずは①

代表的アミノ酸系。
安全性が高く、低刺激。仕上がりはしっとり。
ですが、これも一応弱点有りで洗浄力は控えめ、気泡性低め。

②肌や体に対する刺激性が低く、泡立ちの良い界面活性剤。シャンプーに配合されることでとても泡立ちが良くなります。

③低刺激・適度な洗浄力がありますがコンディショニング性が高く、ラウレス硫酸Na等市販シャンプーの主成分にありがちなアルコール系シャンプー（刺激が強く、髪や頭皮がダメージしやすい）の刺激緩和にも使用されます。

④高い洗浄力をもつが、安全でデメリットのない成分で、洗浄効果とリンス効果を併せ持っています。

⑤ヒトの皮脂構造に近いオイルで安全性が高く、肌を健やかに整え、毛髪の保湿します。

主な主成分５つを見ると、本当に良い成分が多いことがわかります。

基本的には安全で低刺激の優しい成分が多く、敏感肌の方でも安心して使えそうです。また、コンディショニング成分も豊富に入っているので「補修ケアに特化した」と言えるのも納得なのかなと思います。市販商品なのにハッキリ言ってあまりツッコミどころがないかな・・・・。さすがウッチーブランド。。

続いてはトリートメント。

主成分は①セテリアルアルコール、②ジメチコン、③グリセリン、④ベヘントリモニウムクロリド、⑤バオバブ種子油など

①「アルコール」という名称がついていますが、エタノールのような水分蒸発性はほとんどありません。、軽微～軽度な刺激が認められているので、肌が弱い方は注意しましょう。

②、③

いわいる「シリコン」というやつです。

シリコンが入っていると髪のツヤ、指通りが良くなります。

皮膚刺激性や毒性はほとんどないですが、過多に含まれていると、カラーやパーマのクオリティーが下がってしまいます。　

個人的には化学成分よりも天然成分で髪の補修をしたいですね。

④髪のまとまりをよくし、柔軟性のあるしなやかな髪にします。しかし刺激が少し強いので、敏感肌の方は要注意です。肌の炎症を起こしやすくなるのでしっかり洗い流すことが大切になります。

⑤バオバブの木から採れる天然成分です。

保水、保湿効果が高く、髪にツヤをだしてくれます。

バオバブの実は食用としても食べられており、クランベリーの4倍以上の抗酸化作用をもつといわれ、海外では美容と健康のスーパーフードとして人気のフルーツです。

トリートメントは、補修特化ブランドと謡っているだけあって、髪のコンディショニング効果は高いなとは思いました。しかし刺激の強い成分やシリコンが多く配合されていたので、成分的にもう少し消費者に寄り添ってくれたら・・・とも思いました。

最後にアウトバス（洗い流さないトリートメント）

①トリエチルヘキサノイン、②ミリスチン酸イソプロピル、③バミチン酸イソプロピル　など

①は天然に存在する油脂と同じ構造を持つ粘性が低い液状オイルです。

酸化しずらく保湿効果が高いので、美容液や保護クリームなどにもよく入っています。

②は浸透性が良く、脂っぽい感じを与えることなく

エモリ効果があります。

③エモリエント剤として高い作用があります。

浸透性がよくべたつかず、皮膚や髪の潤いをキープし、柔軟性を高める働きがあります。

アウトバスに関しては髪だけでなく、ハンドクリームとして、ネイルケアとしても使えるようなので用途多彩ですね。

ただ香りはベルガモットの香りなのですが、この香りが個人的にはちょっと微妙だったかな？

とも思いました。

シャンプーとトリートメントで香りの統一感はあったのにアウトバスで少し「えっ」ってなっちゃいました。好きな人は好きなんだろうけど。

でも仕上がりはよさげです。

総合で評価すると・・・・

星４つ！（５つ中）

☆☆☆☆

値段が安いわりには美容成分が豊富で仕上がりもいいのでおすすめですね。　ただやはり、少しは成分的につっこみどころもあったので今回は星４つ！（なに様）

美容室シャンプーもがんばらないとなあ。。